Software-Defined Networking
強固な仮想ネットワークへ

 

SDN(Software-Defined Networking)

現在の病院ネットワークは、電子カルテ等情報の電子化・無線LAN化により、安定稼動が必須条件で、装置レベルでは機器の冗長化やバックアップ等には考慮されています。また、セキュリティの観点から閉塞環境の医療系とインターネットに接続できる環境は物理的に異なるネットワークとして構築する事も一般的に構成レベルでは普及しています。
大きな事故に繋がるケースは少ないものの、複雑化し、乱立するネットワークセグメントでは、緊急時等にIPデバイス(主にモダリティー機器やPC)の移動や利用者の移動によるネットワークトラブルや接続不可トラブルが少なからず発生しています。こうしたトラブルはOpen Flowなどの仮想ネットワークを用いることである程度の回避でき同時に利用者が、機器類の利用にあたりネットワーク自体を気にせずに使用できる利点があります。

乱立する閉塞ネットワーク

医療現場では、他の業界では例をみないほど特殊な機器を使用することも多く、こうした機器の殆どが閉塞したネットワークを構成せざるえない状況にあり、全体のネットワークをより複雑化し、効率の悪い運用を強いられることもよく見られる特徴です。近年ではかなり改善はされていますが、要因の多くは古い機器毎の特殊なインターフェースに依存していたり、それに付随する専用ソフトウエアに依存することが多く、時には、一人がシステム毎に、複数個のログインID・パスワードを使い分けるという、奇妙な現象も存在し、院内システムの統合化を阻む要因の一つになっています。

クラウドへの移行

医療系システムを提供するベンダー側は、医療情報システムのクラウド化には比較的積極的で、総務省「クラウドサービス事業者が医療情報を取り扱う際の安全管理に関するガイドライン(第1版)」や厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第5版」が、Amazon AWSの利用などを後押ししている。反面、肝心の病院側は、積極的にクラウドへの移行を支持しているようには見えません。医師や看護師は時間によって交代勤務する事が多く、据え置き型のPCを筆頭にモバイル端末も含め複数の担当者が一台のデバイスを共有して使う事が多いことなどを鑑みれば、比較的クラウド環境に移行しやすい環境にあり、高額な機器への投資を面からもクラウド環境への移行にメリットがあるように思えるが、国内の医療現場からはむしろ否定的な意見が多い。ネットワークに接続された個人向けのヘルスケアディバイスが増え、Apple WatchやHealthKitなども利用できる状況で、医療制度自体の矛盾やテリトリーの縄張り争いから、医療情報自体は、残念なことに、患者本人の情報であることが忘れられ、医療期間を跨ぐ情報共有が一過的利用に留まっている。ただこうした動向も、既に国境を超え、海を超えた病魔の世界的な流行への対応により、医療研究機関だけでなく、臨床現場においても、急速に意識が変化し、クラウド利用を含めたSDNが重視せざる得ないことが予想されている。

主な実績

おおみや市 婦人科クリニック
北区 総合病院
所沢市 脳神経外科病院  
 

 


院内コミュニティーツール

ドクターや看護師は、交代制によるシフト勤務が普通で、勤務中はスマホも持ち歩けない勤務環境は、Slackなどのコミュニケーションコラボツールの導入は、単なる連絡板利用だけでも、情報共有ツールとして有効に機能します。個人的なLineの利用に委ねるより、むしろ組織だってSlackなどを院内の公式ツールとして導入されるのも効果的です。


医療系データー解析

R言語を用いた医療系及び産業保健向けのデータ解析業務も請負っています。   学会向けの資料整理や日常のデータ整理にお役立てください。詳細については<こちらから。